ごあいさつ

当院は、平成元年にここ大津市南部に開院し、平成12年から地域医療の充実を目指して、

通所リハビリ・デイケアを目的としたリハビリセンターを併設しております。

当院には、整形外科、内科、眼科、リハビリテーション科が存在し、各々、各科の専門医が担当し診療にあたっております。

 

ご高齢になると、病気は一つだけでなく、複数の病気をお持ちの方が多く、診療にあたっては、医師同士が連携を取り、情報交換や検討を積み重ね、一つの疾患を治療するのではなく、一人の患者さんを総合的に考え、個々にあった治療をすすめております。

 

私は当院の院長に赴任するまで、公立病院・大学病院と規模の大きな病院に勤務してまいりましたが、大きな病院では、手術や先進的な治療を行えますが、患者さん一人の診察頻度がどうしても少なくなり、きめ細やかな配慮や治療がなかなかできないのが現状です。

当院では、大きな病院ではできない地域に根ざした、より身近できめ細やかな医療、介護ができるようスタッフ一丸となり、努めてまいります。地域の皆様のご健康に少しでも力になれればと、地域医療の充実に取り組んで参ります。

さんらくについて

さんらく会のさんらくの由来は、江戸時代の儒学者・本草学者(薬物学者)である貝原益軒によって書かれた「養生訓」の「三楽」にちなんだものです。それによりますと、

「人には三つの楽しみがある。ひとつは道を行ない心得違いをせず、善を楽しむこと。二つは病にかかることの無い健康な生活を快く楽しむこと。三つは長生きして長く久しく楽しむことである。この三つの楽しみがなければ真の楽しみは得られない。それゆえに富貴はこの三楽に入れていないのである。善を楽しまず、また養生の道を知らないで、身体に病が多く、短命となる人は、この三楽を得られない。」

と記されています。

皆様が三楽を得られるよう、少しでもお力添えができればという気持ちから先代の院長が名付けたものです。三楽を得ることはたやすいことではありませんが、皆様が健やかにすごして頂けるよう、日々の診療・介護にあたっております。

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貝原益軒(1730-1814)座像

(金龍寺、福岡市中央区)