湿布かぶれ!?

整形外科疾患の治療に、頻繁に使用する湿布ですが、

海外ではあまり一般的でなく、これほど頻用されるのは日本独特です。

簡単に使用でき、副作用も少ないのでいいものだと思いますが、

どうしてもかぶれる人がしばしばおられます。

貼るのを速やかにやめて、湿疹の薬(ステロイド薬や抗ヒスタミン薬など)を

塗ればすみやかに治りますが、注意したい場合があります。

ケトプロフェンと呼ばれる痛みを抑える成分が含まれる湿布を使用する際、

日光に当たる部分に貼ると光線過敏症と呼ばれる皮膚炎を起こすことがあります。

単なるかぶれとはちがい、重症化するものもあります。

湿布をはがしたあとでも、しばらく薬が残っているので、貼っていない状態でも

日光にあたれば皮膚炎を起こすときがあります。

腰など服に隠れるところはいいですが、手や首筋など日に当たる部分はこの成分の

含まれるものは避けるべきです。

日に当たる部分に使用する時は、この成分が含まれていない湿布を

処方するようにしていますが、家に余っていた湿布を使われる場合には注意が必要です。