骨がつかない

骨折をして整形外科で治療を受ける方はたくさんおられると思います。

 

ギプスで固定したり、手術を受けたり、その骨折に応じた治療を受けるのですが、

それらの治療にもかかわらず、骨がなかなか引っ付かない場合があります。

 

また、時々、骨折の治療を受けず、放置されることで、骨が癒合せず、

何らかの支障をきたす場合もあります。

 

一般的に、3か月たっても引っ付いていないものを「遷延治癒」

6か月以上たっても引っ付いていないものを「偽関節」と呼びます。

つまり、にせの関節という名の通り、本来なら固まっていなければならないところが

関節のようにぐらぐらと動く状態になってしまうということです。

 

このようになる原因は様々ですが、年齢や骨折の部位、骨の折れ方が影響します。

高齢な方では骨が付きにくく、血流がもともと悪いところの骨折、

ばらばらの骨折(粉砕骨折)や傷を伴い外界と交通した骨折(開放性骨折(複雑骨折))

はその危険性が高くなります。

 

治療は手術が行われることが多いですが、痛みがなく、日常生活に支障がないような部位や

状態であれば放置する場合もあります。

 

偽関節となった場合や偽関節になる可能性が高い骨折に対しては

超音波を用いることもあります。

超音波には骨が引っ付くのを促進させる効果があり、

スポーツ選手が早期復帰したい場合に用いられたりもしています。

 

当院でも骨のつきが悪い場合には超音波治療を行っています。

くわしくはお近くの整形外科でご相談ください。