間欠性跛行(かんけつせいはこう)

間欠性跛行(かんけつせいはこう)と聞いて、すぐにわかる一般の方は

少ないのではないでしょうか?

聞きなれない言葉ですが、整形外科にはこの症状を訴えて、

来院される患者さんはたくさんおられます。

 

間欠性跛行とは、歩行障害の様式で、

歩いていると、下肢のしびれや痛みのために、途中でたち止まってしまいますが、

しばらく休憩すると、また歩けるようになるような障害をいいます。

歩いたり、立ち止まったりするので、間欠性とよばれます。

 

この原因には大きく2つあります。

神経が原因で起こるものと、血管が原因でおこるものです。

 

神経で起こるものは腰部脊柱管狭窄症のように腰の神経の通り道が狭くなり

神経が障害されることで下肢のしびれや痛み、間欠性跛行を引き起こします。

 

血管によるものは動脈硬化が進行して、下肢に行く動脈がつまってきてしまう

慢性閉塞性動脈硬化症という疾患によって、下肢のしびれ痛み、

間欠性跛行を引き起こします。

 

両者が合併している場合もあります。

 

もちろん、MRIや、下肢の血流を計測する検査などで鑑別をしていくのですが、

症状の違いだけでもある程度予想ができます。

腰の場合は休む場合に丸くなったり、座ると楽になる場合が多く、

血管の場合は立ち止まることが重要で、姿勢に影響されません。

血管の場合は、足の脈が触れにくかったり、足の色が悪かったりします。

 

そういえば、間欠性跛行かもしれないと思われた方は、

近くの整形外科、医療機関でご相談ください。