パンフレット 骨端線損傷

整形外科外来診療の際に、患者さんに病気の説明が記載された

パンフレットをお渡ししていることが多いのですが、

意外となかったのが「骨端線損傷」です。

自作で作成しました。

 

骨端線損傷は小児に特徴的外傷の形態で、

大人の骨折は骨の部分で折れたり、ひびが入りますが、

成長線(骨端線)が存在する小児では、

骨よりも柔らかい骨端線の部分に負担がかかり、

骨端線がずれたり傷んでしまいます。

それを骨端線損傷と呼んでいます。

治療は他の骨折と基本的に変わりませんが、

骨端線(成長線)が傷害されると、成長障害が出現する可能性があります。

骨の長さが伸び無くなったり、バランスが崩れて変形が出現したりすることがあります。

外傷そのものの治療経過がよくても、ある一定の頻度では

発生してしまいます。

それを理解して頂くことが大切なので、

パンフレットを作った次第です。

整形外科医としては、

変形でお困りになる患者さんが発生しないのを

願うばかりです。