今週の勉強会 腰痛の理学療法

毎週おこなっている理学療法士との勉強会のテーマですが、

今回は「腰痛の理学療法」についてでした。

 

腰痛は一番身近なものですが、整形外科医にとっても、もっとも難しいテーマの一つです。

腰痛の原因を解明することは非常に難しいですし、その上、心理的な要素なども絡んで、

病態が複雑になっていることが非常に多い。

2足歩行の人間にとって永遠のテーマでしょうか。

 

当院でおこなっているアプローチを理学療法士から報告。

正統派の治療を行っています。しかし、課題があるのも事実です。

 

一つに腰痛体操の指導をおこなっていますが、なかなか継続していただくのがむつかしい。

腰痛体操は慢性腰痛の治療に効果があることは広く知られています。

 

腰痛に対する運動療法について、慢性腰痛(3ヶ月以上)に対する有効性には高いエビデンスがある。

(Grade A 腰痛診療ガイドラインより)

 

継続していただくことができればある一定の効果はあるのですが、

先に述べたように続けるのがむつかしい。

私も三日坊主のことが多く、人のことは全く言えませんが・・・

 

運動の種類によって差異は認められない。

(Grade B 腰痛診療ガイドラインより)

 

ともいわれており、各々無理なくできる運動を継続するのがいいのではないでしょうか。

 

運動療法をより効果的に行うためには理学療法士などの管理下で行うことがよい。

フィードバックのない家庭群に比して、運動のコンプライアンスがよく、長期成績も良い。

 

という事をかんがえると、理学療法士が積極的に介入することは意味がありそうです。

 

今回の1回ですべて答えが出るテーマではないので、

今後も勉強会のテーマとして続けていきたいと思います。

 

 

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