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石灰沈着性腱板炎

少し聞きなれない名前の病気ですが、

整形外科にはしばしば受診される疾患の一つです。

 

肩の激痛を起こす疾患ですが、いわゆる五十肩と同じような症状を起こします。

40~50歳代の方に多いのでまさしく五十肩と同じ感じですが、

少し病態は違って、肩の腱板内に沈着したリン酸カルシウム結晶によって

急性の炎症が生じ、肩の痛み・運動制限をきたします。

急性期を過ぎると、激痛はなくなり、動かす時に痛みが出たり、

肩の動きの制限が残ることが多いです。

症状からは五十肩と区別がなかなかつきません。

 

通常五十肩では、レントゲンに異常がありませんが、

石灰沈着性腱板炎の場合は沈着している石灰が写るので

レントゲンさえ撮影すれば診断は容易です。

 

治療は五十肩と同じような治療を行うのですが、

急性期の激痛を早く取るために、腱板に針を刺して沈着した石灰を

吸引して取り除く方法があります。

 

石灰化した部分は、長期たったものはカチカチに固まっていますが、

比較的日にちが浅いものは、歯磨き粉を水に溶いたような感じで

結構ドロドロしています。

この状態なら注射針で吸い出すことができます。

表面からはどこに石灰があるのかはわかりませんので

エコーを用いて、吸引することで確実に石灰している部分に針がさせます。

 

肩の痛みを自覚した際には、この病気の可能性もありますので

整形外科でご相談ください。

 

 

 

健康寿命

健康寿命ってご存知ですか?

平均寿命はみなさんご存知かと思いますが、

健康寿命は日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間のことです。

 

厚生労働省 平成22年健康寿命↓

www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/dl/chiiki-gyousei_03_02.pdf

男性は平均70.42歳、 女性は平均73.62歳です。

平均寿命との差は 男性9.13年、 女性12.68年です。

つまりその期間中は、何らかの介護を要す状態で生活をするということです。

結構長いと思いませんか?

都道府県別で、滋賀県はというと平均寿命は男女とも上位ですが、

健康寿命はかなり順位は下がり、女性は最下位です(T_T)

介護を要す方が多いということになります。

 

健康寿命を延ばすことは、有意義な人生を送るためにも必要です。

介護を必要になる原因は様々あり、

その改善には食生活、生活習慣を改めたり、運動をするなど

個人が改善する部分もありますが、

運動器(筋肉や骨、それを動かす神経)を診療する整形外科医である私も

頑張らなければいけないなとつくづく思います。

高齢者リハビリを担う、リハビリセンターとともに

少しでも健康寿命を延ばすことに貢献したいと思います。

 

 

 

 

今日の勉強会 hip-spine syndrome

今日の勉強会はHip-spine syndromeに関してでした。

Hip-spine syndromeといわれて、その病気よく知ってますなんて

一般の方は少ないのではないでしょうか?

整形外科ではよく知られた疾患の概念です。

hip つまり股関節と spine つまり脊椎の疾患が関連して起こる疾患の一群を

そう呼んでいます。

これを提唱したMacnabという人は

simple type, complex type, secondary type,misdiagnosed typeの

4つのタイプに分けています。

難しいことはさておき、腰椎と股関節の一方が他方に影響することがあり、

たとえば、

腰椎の配列の異常が起これば、股関節の変形や痛みを生じることがあるし、

股関節が変形すれば、腰椎の配列に影響し、腰痛や坐骨神経痛の引き起こす

ことがあります。

これらの、評価や理学療法のアプローチを勉強しました。

腰だけ、股関節だけを見るのではなく、全体を見る必要があるわけです。

肩の腱板断裂は治らない!?

肩を動かすスジ(腱板)が傷つくことで

肩の関節の痛みや動きが悪くなる 腱板断裂に関しては

ホームページやブログでも紹介させていただいていましたが、

http://www.endo-clinic.or.jp/medical_information/orthopedic_surgery#cufftear

断裂した腱板は一部修復されることはあっても

残念ながら元に戻ることはありません。

なので、今回のブログのタイトルは

ある意味正しいというということになります。

手術をしなければ完全に修復することは困難です。

しかし、断裂したままでも注射や、薬物治療、リハビリによる治療で

痛みや関節の動きが改善することは多いです。

実際、多くの方は(7から8割程度)手術以外の

治療で満足できる結果が得られます。

疼痛が継続したり、十分な関節の動きが獲得できない場合に手術が検討されます。

肩関節の痛みでお悩みの方は、整形外科で相談

じっくり治療されるといいと思います。

ランニングによる障害①

巷ではマラソンブームですが、ランニングによる下肢の痛みが生じることが

しばしばあります。

中高生におこる障害の一つに「シンスプリント」と呼ばれる障害があります。

運動時や運動後に、すねの内側後方のあたりに広く痛みがおこります。

脛骨(けいこつ:すねの骨)の表面を覆っている膜(骨膜)が

周囲の筋肉が繰り返し使われ、牽引されることでおこる炎症です。

脛骨過労性骨膜炎とも呼ばれています。

スポーツ障害の多くが過度の使い過ぎによるところが多いですが、

この疾患もそうで、急激に練習量が増えたり、固い地面での練習で衝撃が増えると

おこりやすく、足の形や柔軟性の低下なども悪化の原因になります。

痛みが強い場合は、運動量を減らし、運動後はアイシングを行います。

痛みや炎症をを緩和するたに外用薬や消炎鎮痛薬の内服を行います。

足の形を保つために足底板と呼ばれる靴の中敷きのようなものを作成し

装着することもあります。

下肢の筋力トレーニングやすとれっりを行うことで再発を予防していきます。

当院でも筋力トレーニングやストレッチの指導、物理療法による疼痛の緩和などの

リハビリ治療を行っています。

疲労骨折も足におこりやすいので鑑別が必要な疾患でもあり、

注意が必要です。

今日の勉強会 脊椎手術

今日の勉強会は私の当番でしたので、

経験を踏まえて、脊椎疾患の手術についての話をしました。

腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、

脊椎圧迫骨折、頚椎症、腰椎すべり症、側弯症に対して

どのような手術が行われているか解説しました。

さまざまな手術方法がありますが、

理学療法士たちは普段触れることの少ない内容なので

興味を持って!? 聞いてくれました。

手術は避けることができればそれに越したことはなく、

手術以外の治療で治せるのであればその治療法を選択するのですが、

クリニックの一整形外科医ではあるものの、経験を踏まえて

手術が本当に必要な患者さんには説明し、

手術をすすめたいと考えています。

エコーガイド下に注射

最近は整形外科でも広くエコーが使われるようになってきました。

腱板断裂、靭帯損傷、肉離れ、軟部腫瘍などの

疾患の診断に威力を発揮しますが、

エコーを見ながら注射をできることは、エコー利点のひとつです。

神経の周囲や関節の中に注射する際に、

安全にかつ確実に適切な場所に注射ができます。

リアルタイムで注射するところが確認できるので、

患者さんにも納得してもらいやすいですし、

私自身も確実なところに注射が行えていると

自信を持って治療がすすめられます。

鯛のおかしら

以前釣った鯛ですが、残った頭は

兜煮にしました。

整形外科医といえども?、頭を割るのは大変でした。

いちおう自作です。

とはいっても、すごく簡単で、

醤油、みりん、酒、生姜、だしの素を

適当に入れて、落としぶたをして、煮るだけです。

ガシラやメバルも同じ要領で美味しい煮付けになります。

鯛の頭の身は、美味しいですね。

鯛はすみずみまでおいしく頂ける魚です。

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京都にて

今日は代診をお願いして研修会に参加しました。

 

今回は整形外科以外の分野ですので、

いつも使っている頭と違うところを使っているみたいで、

頭がくらくらになりました。

明日はゆっくり頭を休めて、週明けの診療に備えます。

 

あと、留守番してくれたスタッフにお土産買って帰ります。

足○音○門の、栗のケーキにしました。

釣りクラブ活動

釣りクラブの活動に行ってきました。

とはいうものの、釣り好きが集まって釣りに行くだけなのですが・・・

 

早朝から和歌山加太港を出港。

台風の影響もなく、波も低く、天気も良く絶好の釣り日和でした。

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肝心の釣果はというと・・・

 

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これはみんなの釣果ですが、

私個人は30~40cmの鯛1匹、アジ5匹、サバ1匹でした。

爆釣とまではいきませんでしたが、本命の鯛も釣れ、楽しい休日を過ごせました。

 

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鯛は鯛しゃぶで、アジは刺身でおいしく頂きました。